先日木村君から最近作(2007・4以降)の寄稿いただきました。
ご鑑賞ください

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癒えし手に鍬の手触り畑を打つ (読売・山口俳壇 河添英男選 2007/4/15)
選者評:怪我でもされたのであろうか。元通りになった手で畑を打つ喜びが感じらる。
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萌え色の湯気立つやうな春の山 (読売・西部俳壇 岸本マチ子選 2007/5/12)
選者評:萌え色とは黄緑というか、若芽の明るい若緑のことであろう。湯気立つようなとはまた何という新鮮な言葉であろうか。実際、春の山を眺めていると、萌え色の湯気を上げているように見えてくるから不思議である。
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一年生たった一人で輝ける (読売・山口俳壇 河添英男選 2007/5/20)
選者評:分校の入学式であろうか。今年の一年生はたった一人。それでも夢と希望に輝いて見える。
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二粒の苺置きたるやうな靴 (読売俳壇 正木ゆう子選 2007/5/21)
選者評:苺に喩えただけでなく「二粒」の二字が生きて、より可愛らしくなった。それを履く女の子もきっと苺のような可愛らしさ。
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尻向けし孕み鹿入れ写真かな (議売俳壇 正木ゆう子選 2007/6/18)
作者注:神の島、宮島での作。
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花大根死語にも近き貰ひ風呂 (読売・西部俳壇 岸本マチ子選 2007/6/19)
選者評:貰い風呂とは懐かしい。戦後の苦しかった時代、あちこち貰い風呂に行ったものである。
作者注:柳井高校時代はまさに貰い風呂の時代でした。亡父の任地だった室津、田布施と地元の方々にお世話に。
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波乗りの意中の波を見逃さず (朝日俳壇 大串章選 2007/6/25)
作者注:朝日俳壇には待望の初入選句。記念すべき一句となりました。
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動かざる日傘が一つ回天碑 (読売・西部俳壇 神尾久美子選 2007/8/9)
選者評:戦後62年、切々の句。
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父の墓詣でくれたる子蟷螂 (読売・山口俳壇 河添英男選 2007/8/19)
選者評:作者のやさしい眼が感じられる。
作者注:私は亡父に考を尽くせなかったので、せめて存命の母にその分もと4年前に帰郷し、月命日に墓参して近況報告をしています。
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浜木綿のべろべろばぁや岬(さき)の径(読売・西部俳壇 岸本マチ子選2007/8/31)
選者評:驚いた。云われてみるとあの浜木綿の花は美しいけれど髪を振り乱している様でもあり、ベロベロバーとおどけているみたいでもあり、なんとも不思議な愛すべき花で、そんな花が岬への径をびっしり飾っているのであろう。
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揺り椅子の母なに思ふ夕端居 (読売・西部俳壇 神尾久美子選 2007/9/12)
選者評:ゆったりと心地よさそうでもあり、どこかもの思う母とも見える。さりげないが心情細やか。
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いつまでも母には子なり稲の花 (読売・山口俳壇 河添英男選 2007/9/23)
選者評:いく歳になっても子は子。子思うやさしい親ごころを忘れてはならない。
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愚直たりし父の子なるよ墓洗ふ (朝日・山口俳壇 吉次薫選 2007/10/5)
選者評:まじめ一筋に生きた父だった。俺もどこか親父に似た頑固さを通した半生だった。亡父の歳に近づきつつある作者か。
作者注:平成19年の年間優秀作に選ばれました。
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秋麗の富士にあひよき縁に遇ひ (自選 2007/10/13)
作者注:長男の婚約者宅を富士吉田に訪ねました。大富士が美しい姿で迎えてくれました。
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赤裸々や棚田の一つ猪ぬた湯 (朝日部俳壇 金子兜太選 2007/10/14)
選者評:生々しく曝け出された、生き物の現場。
作者注:朝日俳壇入選2作目、草刈りをしている休耕田というより捨て田に猪が出て…
猪の浴場とでもいいますか。
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澄みわたる一枚空や櫨紅葉(はぜもみじ)(読売・西部俳壇 岸本マチ子選 2007/11/1)
選者評:一枚空とはたぶん一面に晴れ渡った日本晴れのことであろう。私の住む沖縄でたった一つ見られる紅葉が櫨紅葉で、地味だが意外に美しい。澄み渡った空に思わぬ風格を漂わせている。
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捕はれの猪の精悍なる哀れ (朝日俳壇 金子兜太/長谷川櫂選 2007/11/11)
作者注:朝日俳壇入選3作目、わが村落の実景です。ものすごい形相で突進してくる檻の中の猪。しかし、その目には哀れさが。
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網の目のつく熱々の秋刀魚食ふ (読売・山口俳壇 河添英男選 2007/11/18)
選者評:季節の魚秋刀魚。焼きたての熱い秋刀魚、さぞ美味であろう。
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まんぼうの夢見て浮かぶ天の川 (読売・西部俳壇 岸本マチ子選 2007/12/20)
選者評:まんぼうがいい。そんな夢を見てみたいものである。
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温め酒身体髪膚傷些少 (読売・西部俳壇 神尾久美子選 2007/12/31)
作者注:私の親孝行はさしたる傷を負わなかったことくらいのもの。
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先日木村君から最近作(2007)の寄稿いただきました。
掲載漏れとなっていた昨年(2006)後半の作品とあわせご鑑賞ください。
平成18年度年間賞受賞作品は別途紹介しています。

クリック
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| 2007/02の優秀作 |
繰返し賀状見る母みて愉し (議売・西部俳壇 神尾久美子選)
選者評:この作からは幸せがほのぼのと伝わってくる。
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| 2007/03の優秀作 |
鳴きさうな鶯餅に値引き札 (議売・西部俳壇 岸本久美子選)
選者評:「鳴きそうな」鶯餅。いかにもおいしそう。なのに早くも値引き札。
嬉しいような、くやしいような複雑な気分。
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霜柱直感の句を愛しけり (議売新聞 正木ゆう子選)
選者評:感覚の句は必ずしも俳句の本流ではないので、
あえて言うというニュアンスが込められているのだろう。
季語が石田波郷の「霜柱俳句は切字響きけり」を思い出させる。
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青ぬたや妻子と離れ母と住み (朝日・山口俳壇 吉次薫選)
作者注:帰郷して間もなく3年になります。
二重生活で年何回か上京する現状です。おかげさまで卒寿の母は息災です。
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笑ひそむ三輪山は即御神体 (読売新聞 森澄雄選)
作者注:奈良の山は低くても趣のあるところが好きです。
三輪山は山全体が御神体として祀られています。
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柳高10回卆同期の木村君から寄稿いただきながら
掲載漏れとなっていた昨年(2006)後半の作品です

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一しきり古巣をめぐり初燕 (議売・西部俳壇 神尾久美子選〜2006/06/14)
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葉桜や錦帯橋のおばしまに (朝日・山口 松本圭二選〜2006/06/17)
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水軍の島つなぐ橋風薫る (くまげ句会 松本圭二選〜2006/06/17)
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隠れ里きめたる一戸武者幟 (くまげ句会 松本圭二選〜2006/06/17)
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水軍の島つなぐ橋風薫る (くまげ句会 松本圭二選〜2006/06/17)
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寝につきし母起こしたる初蛍 (くまげ句会 松本圭二選〜2006/06/17)
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雨あとの代田鏡や鳶の笛 (くまげ句会 松本圭二選〜2006/06/17)
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水軍の島つなぐ橋風薫る (くまげ句会 松本圭二選〜2006/06/17)
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蛍狩子供心にかへりたる (くまげ句会 松本圭二選〜2006/06/17)
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急用の出がけに電話鳴る暑さ (くまげ句会 松本圭二選〜2006/06/17)
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川魚嫌いのはずが鰻食ふ (くまげ句会 松本圭二選〜2006/06/17)
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薫風や大橋結ぶ島いくつ (読売・山口 河添英男選〜2006/07/02)
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燕(つばくら)の喋りは詰まるところ愛
(読売・西部 岸本マチ子選〜2006/07/05)
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絡まりの解かれゆくなり子蟷螂(ことうろう)
(朝日・山口 吉次薫〜2006/07/08)
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蝉に覚め星に眠れる森の句碑
(佐伯東耕子氏句碑開き記念句会互選〜2006/07/17)
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青田風吹きあぐる宮句碑開き
(佐伯東耕子氏句碑開き記念句会互選〜2006/07/17)
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日々仰ぐ慣ひとなりし燕の子 (読売・山口 河添英男選〜2006/07/02)
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母今も座敷箒や金魚玉 (読売・西部 神尾久美子選〜2006/08/02)
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髪切りて涼しき母となりにけり (朝日・山口 吉次薫〜2006/08/05)
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朝ひぐらし父の墓山青深め (朝日・山口 吉次薫〜2006/08/19) |