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青春は再びめぐり来ることはない。
併し、それは私の心の中に在って生き続ける。
竜聡吉という一人の若者がいたということ。
その蠢愚なるが故に、青春があったということ。
私は自らのそのような青春に、葬送の詩を捧げることは出来ない。
青春は猶も私の心に生き続けているのだから。
私は今猶、或いは懊悩し、苦吟し、或いは怒りを持って生きる。
蠢愚なるが故に、達観への道程は遥かに遠い。
併し、私は在るがままに生き続けたい。
蠢愚なることへの讃歌、蠢愚なる青春への讃歌。
それは亦、私、竜聡吉への讃歌である。
挫折と希望、遭遇と別離、
それらのいづれもが、私の青春であり、それらは亦、今も猶私と共に在る。
それ故に、不惑の年齢(よわい)を迎えても、
惑い且つ迷い続ける、自らの人生への讃歌として、
私は青春の日々に綴った自らの魂の彷徨の軌跡をここに記す。
(昭和57年1月)
竜 聡吉 「蠢愚の詩」〜序〜より
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